マカオ、複数通貨カード普及拡大でクレカ発行枚数増加続く…決済及び返済総額も増=18年第4四半期

マカオ政府金融管理局は2月8日、昨年第4四半期(2018年10〜12月期)のクレジットカード統計を発表。マカオにおける個人向けクレジットカード発行枚数は増加を維持し、決済総額及び返済総額についても前年の同じ時期からプラスだった。

昨年第4四半期末時点におけるマカオの認可機構が直接または間接的に発行した個人向けクレジットカードの総数は131万1606枚となり、昨年第3四半期末から2.3%、前年の同じ時期から10.5%のそれぞれ増。増加要因として、ダブルカレンシー(2通貨)及びトリプルカレンシー(3通貨)カードの普及拡大が挙げられる。決済通貨別ではマカオパタカカードが前年の同じ時期から9.8%増の92万3128枚、香港ドルカードが6.2%増の9万3950枚、人民元カードが14.3%増の29万4528枚。

昨年第4四半期末時点でのマカオの認可機構が発行するクレジットカードの与信総額は昨年9月末から7.8%、前年12月末から22.7%のぞれぞれ増となる350億マカオパタカ(日本円換算:約4759億円)に達した。カード債券総額は28億マカオパタカ(約381億円)あり、このうち支払い先送り分が未収債券の28.2%にあたる8億マカオパタカ(約109億円)。支払い予定日から3ヶ月以上の未収金比率は昨年9月末から0.17ポイント下落の1.32%。

昨年第4四半期のマカオ発行クレジットカードの決済総額は昨年第3四半期から8.6%、前年の同じ時期から8.5%のそれぞれ増となる61億マカオパタカ(約829億円)。このうち、キャッシングが2.4億マカオパタカ(約33億円)で、決済総額の4.0%を占めた。このほか、利息及び手数料を含む返済総額は昨年第3四半期から2.6%、前年の同じ時期から10.3%のそれぞれ増となる58億マカオパタカ(約789億円)だった。

なお、マカオの人口は約66万人。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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