マカオ、19年3月のインバウンド旅客数338.9万人…対前年24.0%増=1〜3月累計も21.2%増

近年、訪マカオ旅客数は安定的な右肩上がりで推移している。マカオ政府統計調査局は4月23日、今年(2019年)3月の訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)統計を公表した。

今年3月のインバウンド旅客数は前年同月から24.0%増、春節(旧正月)のあった前月から4.4%減となる338万8931人(延べ、以下同)だった。

今年3月のインバウンド旅客全体のうち、宿泊を伴う旅客は前年同月から9.1%増の158万3480人、日帰り旅客は40.8%増の180万5451人。旅客の平均滞在時間は1.2日で、宿泊を伴う旅客に限ると2.2日、日帰り旅客は0.2日となり、いずれも横ばいだった。

国・地域別で最多だったのは中国本土旅客で、前年同月から31.3%増の238万4653人。個人旅客に限ると24.0%増の106万2111人。中国本土旅客が全体に占める割合は70.4%。

その他の国・地域では、人数が多い順に香港が11.7%増の60万1344人、韓国が8.3%増の7万6409人、台湾が2.5%増の9万2414人、日本が7.1%増の3万6636人。

入境ルート別では、港珠澳大橋が加わった(昨年10月24日開通)こともあり、陸路が62.4%の大幅増となる250万4850人。陸路の内訳では、マカオ半島北部の關閘が33.4%増の179万0726人、港珠澳大橋が陸路全体の20.1%にあたる50万4370人。一方、港珠澳大橋という新たな競合ルートが現れたこともあり、海路は37.9%減となる57万1380人にとどまった。空路は15.2%増の31万2701人。

今年1〜3月累計の訪マカオ旅客数は前年の同じ時期から21.2%増の1035万9758人。宿泊を伴う旅客は9.3%増の473万5026人、日帰り旅客は33.4%増の562万4732人。国・地域別では中国本土旅客が23.5%増の744万8291人で、全体の71.9%を占めた。その他の国・地域では、人数の多い順に香港が21.3%増の179万3114人、韓国が9.2%増の26万2051人、台湾が3.3%増の26万1853人、フィリピンが38.9%増の9万2667人、日本が9.0%増の8万8985人。

昨年通期のインバウンド旅客数は前年から9.8%増の3580万3663人で、前年に続き過去最多を更新。国・地域別で最多だったのは中国本土旅客で、前年から13.8%増の2526万0556人。中国本土旅客が全体に占める割合は70.6%だった。

なお、マカオのカジノ監理当局DICJが4月1日に公表した資料によれば、今年3月の月次カジノ売上は前年同月から0.4%減、前月から1.8%増となる258.40億マカオパタカ(日本円換算:約3574億円)で、インバウンド旅客数増による効果は限定的だったことが伺える。

港珠澳大橋のマカオ側と香港側のイミグレーション施設と往来するシャトルバスに乗り込む乗客=2018年10月24日、港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設内(写真:GCS)

港珠澳大橋のマカオ側と香港側のイミグレーション施設と往来するシャトルバスに乗り込む乗客=2018年10月24日、港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設内(写真:GCS)

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