マカオギャンブル管理当局が一斉SMS送信活用して偽オンラインカジノに対する注意喚起

およそ40のカジノ施設が軒を連ね、世界最大のカジノ売上を誇る地域として知られるマカオ。カジノ以外にも、競馬、サッカー及びバスケットボールを対象としたスポーツくじ、ロトといった各種ギャンブルが存在し、政府とコンセッション(経営権契約)を結ぶ民間事業者によって運営されている。

マカオではオンラインインタラクティブゲーミング(いわゆるオンラインカジノ)の経営権は存在せず、マカオのカジノ運営ライセンスを保有する6陣営はランドカジノのみを運営している。昨今、マカオの有名カジノ施設やギャンブル監理当局にあたる博彩監察協調局(DICJ)の名を騙った偽オンラインカジノの存在が明るみに出ており、政府及び業界が注意を呼びかけている。

このほど、DICJが海外(中国本土、香港、台湾を含む)からマカオへ入境した旅客に対してSMS(ショートメール)を一斉送信する方式での注意喚起をスタートしたとのこと。メッセージは中国語または英語で、日本語に訳すと「DICJより注意喚起:マカオあるいはマカオのカジノ施設名義で運営されているオンラインカジノはすべて虚偽のものであり、これにベットした場合はマカオの法律の保護を受けられない」というもの。

DICJでは、これまでにもイミグレーション施設内や公共路線バス車内のサイネージ等を活用した情報発信を通じて市民及び旅客に対する周知徹底を進めている。

マカオギャンブル監理当局にあたるDICJ(資料)-本紙撮影

マカオギャンブル監理当局にあたるDICJ(資料)-本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  2.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は4月18日、今年(2024…
  3.  マカオ政府衛生局(SSM)は4月17日夜、マカオで今年(2024年)4人目となる在郷軍人病(退役…
  4.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  5.  このほどマカオのゲーミング規制当局(博彩監察協調局=DICJ)が公表した今年第1四半期(2024…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun