マカオの治安状況安定継続―12年罪案状況発表

マカオ政府保安司張國華司長は27日、2012年のマカオにおける犯罪事案総括を発表。警察部門の努力、市民やメディアによる助力を得て、強盗、窃盗、放火、深刻な暴行など犯罪行為が前年と比較して改善されたという。

同氏によると、2012年マカオの全体犯罪事案は12,685件で、前年から1.4%の軽微な上昇となった。主な犯罪として「人に対する罪」が19.7%、「財産に対する罪」が57.4%を占めた。2012年通年の犯罪行為増加数は第1季の12.3%から1.4%にまで低下を続け、全体的な治安状況は安定していたとしている。

暴力犯罪は対前年0.6%の微減、うち恐喝が27.9%減、強盗は9.6%減で、殺人は1件にまで減少。増加傾向にある犯罪としては、詐欺、車上荒らし、文書偽造、麻薬吸引などという。

2012年の警察の逮捕者及び検察院移送者数は前年から20人増となる4,051人だった。青少年による犯罪は11件減少の89件で、147人の未成年が関与。

また、不法入境及びオーバーステイが38,231名で、13.2%増。うち、中国本土からの不法入境者が1,151人、個人観光ビザのオーバーステイが4,517人、その他中国本土身分証、ビザによるものが29,501人。一方、外国人によるオーバーステイは3,062人。

保安当局では今後も犯罪を未然に防ぐための活動及び捜査に全力を尽くし、社会の安定的繁栄に貢献し、安心して暮らせる街作りを目指すという。

市民向け防犯講座を開催 (c) PSP 治安警察局

市民向け防犯講座を開催 (c) PSP 治安警察局

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  マカオ治安警察局は7月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…
  3.  ユネスコのアジア太平洋地域世界遺産研修研究所は7月23日、第46回国連大会が開催中のインド・ニュ…
  4.  マカオ司法警察局は7月25日、マカオで覚醒剤の密売したとしてタンザニア人旅客の20代の男を逮捕し…
  5.  マカオ治安警察局は7月25日、カジノ施設が集積するマカオ半島新口岸地区にあるスーパーマーケットで…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun