マカオの総体失業率、過去最良水準の1.7%維持…19年2〜4月期雇用統計

マカオ政府統計調査局は5月27日、今年(2019年)2〜4月期の雇用統計を公表。総体失業率は1.7%、マカオ居民(マカオ居留権保有者)に限った失業率は2.3%で前回調査(今年1〜3月期)からいずれも横ばい。不完全雇用率は0.1ポイント上昇の0.5%だった。

マカオの総体失業率は2015年2〜4月期までおよそ1年半にわたって過去最良水準の1.7%を記録した後、3〜5月期から5〜6月期まで1.8%、6〜8月期から16年10〜12月期まで1.9%、16年11月〜17年1月期から7〜9月期まで2.0%、17年8〜10月期から10〜12月期まで1.9%、17年11月〜18年1月期まで1.8%、17年12月〜18年2月期から2〜4月期まで1.9%、18年3〜5月期以降は1.8%で推移。昨年9〜11月期に約3年半ぶりとなる過去最良水準へ戻し、今に至っている。

今年2〜4月期の労働人口は39.19万人、労働参加率は70.0%。このうち、総就業人口は前回調査時から1800人減の38.53万人、マカオ居民に限ると1900人減の28.01万人。

前回調査時との比較における主要業界別の就業人数の動向については、カジノ・カジノ仲介業が1.4%増の8.52万人、卸売・リテール業が0.8%増の4.14万人、ホテル業が0.1%減の3.14万人、建設業が0.2%減の3.11万人、飲食業が2.7%減の2.43万人だった。

失業人口は前回調査時から100人増の6600人。失業人口のうち、初めて職探しをする新増労働力の占める割合は1.8ポイント上昇の10.3%。

前年同時期との比較では、労働参加率が0.5ポイント、失業率が0.2ポイントのそれぞれ下落。不完全雇用率は横ばい。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  世界最大規模のカジノ売上を誇る都市として知られるマカオ。カジノ税という潤沢な財源を抱え、莫大な財…
  2.  マカオ政府文化局(ICM)では、先人の知識と知恵を広く伝え、文化交流の促進につなげるため、管轄下…
  3.  「第10回広東・香港・マカオ地震科学技術シンポジウム」が11月13日から14日にかけて香港で開催…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は11月16日、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対してIT技術を採用…
  5.  マカオ政府民航局(AACM)は11月16日、同日からマカオ国際空港の旅客ターミナル出発階の中央保…

ピックアップ記事

  1.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  4.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…
  5.  今年(2025年)に入って以降、マカオ政府が新交通システム「マカオLRT」の新路線計画を相次いで…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…

イベントカレンダー

11月 2025
      1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
« 10月   12月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年11月号
(vol.149)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun