マカオ政府財政局が10月16日付で公表した最新の財政収支データによれば、今年（2019年）1〜9月累計の歳入は前年の同じ時期から0.3%増の1001億9248.1万マカオパタカ（日本円換算：約1兆3552億円）で、年度（1〜12月）予算執行率は85.4%だった。

　このうち、ゲーミング（カジノ）税収は0.3%増の856億5991.1万マカオパタカ（約1兆1587億円）で、年度予算執行率は87.2%。歳入に占めるゲーミング税の割合は85.5%。

　マカオにおけるゲーミング税の税率は、カジノの場合で売上のおよそ40%に設定されている。

　歳出は6.7%増の571億1327.8万マカオパタカ（約7725億円）で、年度予算執行率は57.5%にとどまった。投資計画分が対前年で大幅減となったためで、経常性費用に限ると14.1%増。

　財政収支は430億7920.3万マカオパタカ（約5827億円）の黒字で、前年同期から7.2%減。ただし、年度予算執行率は238.5%に達している。

大型カジノIR（統合型リゾート）が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景（資料）＝2018年2月ー本紙撮影