マカオ、19年10月のカジノ売上対前年3.2%減の約3543億円…2ヶ月ぶりマイナスも今年最高値=1〜10月累計1.8%減の約3兆3063億円

 マカオ政府博彩監察協調局は11月1日、今年(2019年)10月のマカオの月次カジノ売上について、前年同月から3.2%減、前月から19.8%増となる264.43億マカオパタカ(日本円換算:約3543億円)だったとする最新統計を公表した。

 10月は中国本土で7日間の大型連休となる国慶節ホリデーが初旬にあり、春節(旧正月)、労働節と並ぶ書き入れ時のひとつとなる。同月のカジノ売上は対前年ではマイナスとなったが、今年に入って以降の最高値だった。

 マカオの月次カジノ売上は2014年6月から2016年7月まで26ヶ月連続で前年割れだったが、2016年8月から2018年12月まで29ヶ月連続で対前年プラスを維持。その後、今年に入って以降は1、3、4、7、8、10月がマイナス、2、5、6、9月がプラスとなっている。

 今年1〜10月累計のカジノ売上は前年の同じ時期から1.8%減の2467.40億マカオパタカ(約3兆3063億円)で、マイナス幅は前月から0.1ポイント拡大した。

 今年1月1日からカジノフロア内の全面禁煙化が実施され、これまでハイローラーと呼ばれる大口ギャンブラーを対象としたVIPルームは分煙だったが、今年に入って以降は所定の喫煙ルーム内のみで喫煙が認められるかたちとなり、プレイしながら喫煙することが不可能となった。これによって、一部のギャンブラーがマカオ以外に流出した可能性があるとし、カジノ売上の停滞と因果関係を指摘する見方もある。また、マカオパタカは香港ドルを通じて米ドルと為替連動しているが、対ドルの人民元安も進んでいる。

 なお、2018年通期のカジノ売上は対前年14.0%増の3028.46億マカオパタカ(約4兆0518億円)。2年連続の対前年プラスで、4年ぶりに3000億パタカの大台を回復した。

 マカオの年間カジノ売上は21世紀に入って以降、2013年まで右肩上がりに上昇。ピークにあたる2013年の売上は3607.49億マカオパタカ(約4兆8264億円)だった。対前年4年ぶりのプラスに転じた2017年の売上は2011年と、2018年については2012年とそれぞれほぼ同水準。

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

【資料1】2019年のマカオの月次カジノ売上の推移(カッコ内は前年比)
・1月:249.42億マカオパタカ=約3337億円(5.0%減)
・2月:253.70億マカオパタカ=約3394億円(4.4%増)
・3月:258.40億マカオパタカ=約3457億円(0.4%減)
・4月:235.88億マカオパタカ=約3156億円(8.3%減)
・5月:259.52億マカオパタカ=約3472億円(1.8%増)
・6月:238.12億マカオパタカ=約3186億円(5.9%増)
・7月:244.53億マカオパタカ=約3272億円(3.5%減)
・8月:242.62億マカオパタカ=約3246億円(8.6%減)
・9月:220.79億マカオパタカ=約2954億円(0.6%増)
・10月:264.43億マカオパタカ=約3543億円(3.2%減)
>1〜10月累計:2467.40億パタカ=約3兆3063億円(1.8%減)

【資料2】2013年〜2018年のマカオの年間カジノ売上の推移(カッコ内は前年比)
・2013年:3607.49億マカオパタカ=約4兆8264億円(18.6%増)
・2014年:3515.21億マカオパタカ=約4兆7030億円(2.6%減)
・2015年:2308.40億マカオパタカ=約3兆0884億円(34.3%減)
・2016年:2232.10億マカオパタカ=約2兆9863億円(3.3%減)
・2017年:2657.43億マカオパタカ=約3兆5554億円(19.1%増)
・2018年:3028.46億マカオパタカ=約4兆0518億円(14.0%増)

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