マカオで今年26人目の輸入性デング熱感染者確認…患者は週末を広東省珠海市で過ごすマカオ人学生

 マカオ政府衛生局(SSM)は11月20日夜、マカオ域内で今年(2019年)26人目となる輸入性デング熱感染者を確認したと発表。マカオにおける輸入性デング熱感染確認は11月に入って以降で3例目となる。

 SSMによれば、患者はマカオ半島の北西部に居住し、マカオ半島内港エリアにある学校に通うマカオ人男性(15)で、11月15日に発熱、眼部の痛み等の症状が現れ、20日未明に私立総合病院の鏡湖醫院救急外来を受診。同日にSSM公衆衛生研究所による検査結果が明らかとなり、デング熱I型に感染していることが確認された。患者は毎週末、広東省珠海市で過ごしていたとのこと。現在、患者の病状は安定しており、家族や同級生に同様の症状は確認されていないという。SSMでは、患者の渡航歴、発症時間、検査結果を踏まえ、輸入性デング熱であると判断を下し、速やかに患者のマカオの自宅及び通学先周辺で蚊の駆除を実施する予定とした。

 今年マカオで確認された輸入性デング熱感染者26人の渡航先/渡航元別では、タイが8人、カンボジアが6人、中国本土(広東省)が4人、フィリピンが3人、マレーシアが2人、シンガポール、ベトナム、タンザニアが各1人となっている。このうち1人はベトナム渡航歴がある日本人。

 マカオは面積約32平方キロ、人口約67万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市だが、訪マカオ外客数は年間3580万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

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