マカオ、ギャンブルの神を自称する中国人の男を詐欺容疑で逮捕…カジノで客から託された約500万円を持ち逃げ

 マカオ司法警察局は12月12日、ギャンブルの神を自称する中国人の男(42)を詐欺容疑で逮捕したと発表。

 今年(2019年)11月下旬、被疑者はマカオ・コタイ地区にあるIR(統合型リゾート)併設のカジノ内で知り合った女性に対して「自身はギャンブルの神で、テクニックを駆使して1ヶ月以内に元金を倍にするから山分けしよう」などと持ちかけたという。女性はこの話を信じ、12月4日に男と再会。代理ベットさせるため、36万香港ドル(日本円換算:約505万円)を託したとのこと。同日夜、男は10万香港ドル(約140万円)勝ち、このうち6万香港ドル(約84万円)を女性に分配。6日にも女性がVIPルームに開設した口座に1万香港ドル(約14万円)が振り込まれたというが、その後、連絡が取れなくなったという。

 女性はこの時点で騙されたのではないかと気づき、9日に司法警察局へ通報。司法警察局が捜査に着手し、男の身元を特定。10日に被疑者が中国本土からマカオへ入境した際、イミグレーション施設内で逮捕することに成功した。男は警察の調べに対し、女性から36万香港ドルを受け取ったことを認めた上、急用があってマカオを離れる必要があり、女性の同意を得ずにカネを持ち出したなどと供述しているとのこと。警察は、被害額が大きいことから、男を巨額詐欺罪で送検する方針。

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

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