マカオ人の1人あたり平均総収入が約843万円に…2018年=前年から5.0%増

 マカオ政府統計調査局は12月27日、2018年のマカオ居民(マカオ居留権保有者)の総収入に関する統計データを公表。

 当年価格計算における2018年のマカオ居民総収入は価格変動の影響を除いた実質で対前年6.8%増となる4060.2億マカオパタカ(日本円換算:約5兆5688億円)で、5.4%増だったマカオ特別行政区の域内総生産(GDP)と比較して386.4億マカオパタカ(約5300億円)少なかった。

 2018年のマカオ居民1人あたり平均総収入は5.0%増の61万4950マカオパタカ(約843万4340円)、1人あたりGDPは3.6%増の67万3481マカオパタカ(約923万7120円)。

 マカオ居民総収入がGDPより少なくなっている理由として、外資系企業及び海外投資家がマカオで得た収入の流出がマカオ居民が海外で得た収入の流入を上回っていることが挙げられる。2018年の純流出額はGDPの8.7%に相当し、前年を0.2ポイント上回った。

 マカオ特別行政区は人口約67万人、面積は東京の山手線の内側の半分に相当する約32平方キロという小さな経済体だが、大型IR(統合型リゾート)など約40軒のカジノ施設が建ち並び、年間カジノ売上は世界最大規模を誇る。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  目下、マカオ警察総局による指揮の下、各保安部門が地域社会の良好な治安環境の維持と保護を目的とした…
  2.  マカオ治安警察局は12月6日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…
  3.  マカオ大学メインキャンパス内にある伍宜孫図書館エキジビションホールで12月5日、明・清代の史料に…
  4.  元NBA選手でバスケットボール界のレジェンドとして知られる姚明(ヤオ・ミン)氏が12月5日午後、…
  5.  マカオ政府身分証明局(DSI)は12月5日、同局が昨年(2023年)から発行を始めた最新版の居民…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun