マカオのIR併設ホテルで発生したぼや、原因はたばこの火の不始末…約1660万円の損害賠償請求へ

 マカオ司法警察局は1月8日、マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)サンズコタイセントラル併設の高級ホテル、セントレジス・マカオの宴会場のストレージルームで1月2日に発生したぼやについて、原因はたばこの火の不始末だったとし、ホテルの外注先建設会社のスタッフの男(30)を逮捕したと発表。

 警察によれば、現場検証の際、多数のたぼこの吸い殻が見つかったことから、たばこの火の不始末が原因とみて捜査を進めていたという。捜査を進めた結果、ぼや発生直前に火のついたままのたばこを地面に投げ捨て、そのまま現場を離れた男がおり、この男の身元を割り出すことに成功したという。ただし、被疑者は警察の調べに対し、協力を拒否しているとのこと。

 ぼやでは資材の山など約6平方メートルが焼けたが、スプリンクラーが作動し、延焼を免れたという。この影響で、ホテル内にいたおよそ70人が避難を余儀なくされた。

 ホテル側は焼けた資材に加え、スプリンクラーが作動したため宴会場の下の階にある厨房機器の一部が水に浸かるなどの被害も出たとして、損害額を122万マカオパタカ(日本円換算:約1660万円)と警察に報告しており、賠償を求める方針を示したとのこと。

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  このほどマカオ金融管理局が公表したマカオの銀行業に関する統計資料によれば、今年(2025年)9月…
  2.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  3.  澳門海關(マカオ税関)は11月5日、著名ブランドの商品を模した偽の中国白酒をマカオの路上で販売し…
  4.  マカオ政府とカジノ運営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で香港上場のギャラクシーエンターテイメント…
  5.  マカオ政府金融管理局は11月5日、今年(2025年)9月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは…

ピックアップ記事

  1.  今年(2025年)に入って以降、マカオ政府が新交通システム「マカオLRT」の新路線計画を相次いで…
  2.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  5.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…

イベントカレンダー

11月 2025
      1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
« 10月   12月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年11月号
(vol.149)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun