マカオ、19年12月の総合消費者物価指数対前年2.56%上昇の102.94…上昇幅は前月から0.14ポイント縮小

 マカオ政府統計調査局が1月22日に公表した資料によれば、昨年(2019年)12月の総合消費者物価指数(2018年4月〜2019年3月=100)は102.94となり、前年同月から2.56%上昇。上昇幅は前月(+2.70%)から0.14ポイント縮小した。

 前年同月比での主な上昇要因として、豚肉価格の上昇、外食費、住宅賃料、ガソリン小売価格の値上がりが挙げられる。価格指数の分類別では、食品・ノンアルコール飲料、教育、交通がそれぞれ5.31%、5.13%、4.90%の大幅な上昇。一方で、衣類・履物は5.41%の顕著な下落だった。マカオの総世帯数のおよそ5割を反映する毎月平均支出1万〜2万9999マカオパタカ(日本円換算:約13万7020〜41万1040円)の甲類消費者物価指数は102.99、3割を反映する毎月平均支出3万〜5万4999マカオパタカ(約41万1050円〜75万3570円)の乙類消費者物価指数は102.86で、それぞれ2.54%、2.98%の上昇。

 前月からは0.20%の上昇。冬物衣料が店頭に並ぶ時期にあたったほか、パッケージツアー代金の上昇もあり、衣類・履物とレジャー・文化の価格指数がそれぞれ1.44%、1.16%上昇。食品・ノンアルコール飲料は外食費、野菜、鮮魚・海産物の価格が上昇したが、豚肉価格の下落で一部を相殺し、0.02%のわずかな上昇に。甲類消費者物価指数は0.19%、乙類消費者物価指数は0.21%のそれぞれ上昇。

 昨年通期の総合消費者物価平均指数は、前年から2.75%上昇。分類別では、教育(+5.65%)、交通(+4.86%)、食品・ノンアルコール飲料(+3.82%)、医療(+3.50%)の価格指数の上昇が目立った。一方で、通信と酒・たばこの価格指数はそれぞれ1.66%、0.45%の下落。甲類消費者物価指数は2.69%、乙類消費者物価指数は3.34%のそれぞれ上昇。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府統計・センサス局が4月26日に公表した資料によれば、今年(2024年)3月の総合消費者…
  2.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  3.  マカオ司法警察局は4月26日、前月(3月)コタイ地区の統合型リゾート(IR)併設カジノ場内にある…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は4月26日、世界知的所有権機関(WIPO)が制定した「世界知的財産の日(…
  5.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土では5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun