マカオで新たに新型コロナウイルス感染者1人確認…累計7人に、すべて武漢からの旅客

 中国・湖北省武漢市で集中発生している新型コロナウイルスによる肺炎(通称:武漢原因不明肺炎)。世界各地で感染拡大に対する懸念が高まる中、中国本土からのインバウンド旅客が多いマカオでも、初の感染者が確認された1月22日以降、政府が矢継ぎ早に各種防疫対策を打ち出している。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染対策センターは1月27日深夜、マカオ域内で新たに1人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。マカオでは22、23日にそれぞれ1人、26日に3人、27日午前に1人が確認されており、感染者は累計7人に。すべてが武漢からの旅客となっている。

 27日深夜に発表された新たな感染者は、武漢出身のリタイア生活を送る女性(67)。22日に武漢から高速鉄道を利用して広州を訪れ、23日に広州からインターシティ鉄道を利用してマカオに隣接する珠海へ到着後、マカオ半島北部にある關閘イミグレーション(通称:ボーダーゲート)からマカオ入り。26日夜に発熱が現れたといい、27日朝に救急車で指定医療機関の仁伯爵綜合醫院(山頂醫院)の特別救急室に搬送された。同日午後に新型コロナウイルス検査の結果が陽性であると判明したもの。目下、患者の容体は安定しているとのこと。

 マカオ政府は防疫体制強化のため27日から武漢市含む湖北省からの入境制限、マカオ滞在中の武漢市含む湖北省からの旅客に対する強制隔離などの踏み込んだ防疫策を実施している。

仁伯爵綜合醫院を視察する賀一誠マカオ行政長官一行=2020年1月25日(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  アフターコロナ初年となったマカオの昨年(2023年)通期のカジノ売上(粗収益、Gross Gam…
  2.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオのイーストスクエアで4月24日、…
  3.  マカオ治安警察局は4月24日、同月22日に路線バスの車内で乗り合わせていた20代の女性の臀部に下…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月24日、マカオ半島新口岸地区にあるマカオグランプリ博物館でレゴ…
  5.  マカオ政府衛生局は4月23日夜、マカオで「人食いバクテリア」と呼ばれる細菌のひとつ、ビブリオ・バ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun