マカオ、20年第1四半期の小売業販売額が対前年45.1%減の約1517億円に…新型コロナ影響下

 マカオ政府統計調査局は5月25日、今年第1四半期(2020年1〜3月期)の小売業販売額調査結果を公表。

 マカオでは1月下旬から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)防疫対策の一環として厳格な入境制限が講じられた結果、インバウンド旅客数が激減。インバウンド依存度が高い国際観光都市とあって、経済は大きな打撃を受けている状況だ。

 今年第1四半期の小売業販売総額は前年の同じ時期から45.1%減の112.4億マカオパタカ(日本円換算:約1517億円)にとどまり、販売量指数も44.8%減だった。

 前年の同じ時期との販売額の比較では、時計・宝飾品が57.5%減、百貨商品が56.4%減、成人ファッションが52.9%減、革製品が52.9%減、スーパーマーケット商品が14.0%増。価格要因を排除した販売量指数は、時計・宝飾品が60.7%減、百貨商品が54.3%減、成人ファッションが48.2%減、革製品が47.3%減、スーパーマーケット商品が11.9%増。

 昨年第4四半期の販売総額(修正後数値)との比較では45.8%減。内訳は、時計・宝飾品が57.5%減、百貨商品が54.5%減、化粧品・衛生用品が54.0%減、スーパーマーケット商品が10.2%増。販売量指数は45.5%減で、時計・宝飾品が59.0%減、化粧品・衛生用品が53.7%減、百貨商品が53.5%減、スーパーマーケット商品が8.4%増。

 今年第2四半期の販売量の見通しについて、調査対象となった小売店の80.5%が前年同期から減少、13.3%が変わらずと回答。また、商品の販売価格については68.1%が据え置き、27.0%が下落、4.9%が上昇するだろうとした。このほか、第1四半期と比較した第2四半期の経営状況については、52.9%が悪化、23.9%が安定継続、23.2%が良化するとの見通しを示した。

新型コロナの影響でインバウンド旅客が激減したマカオ。写真は観光名所、世界遺産・聖ポール天主堂跡=2020年4月13日本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は6月2日、中国本土の公安当局と共同で2組のクロスボーダー犯罪グループを摘発した…
  2.  マカオ初となる本格的な軌道系大量輸送機関として、2019年12月にマカオLRT(Light Ra…
  3.  マカオの食品安全行政を管轄する市政署(IAM)は6月1日、同署が定例実施する食品に対する無作為検…
  4.  マカオ航空日本支社によれば、きょう(6月1日)から同社成田路線(マカオ出発便)のビジネスクラスで…
  5.  マカオ政府財政局(DSF)が6月1日に公表した最新統計によれば、今年(2023年)5月前半の住宅…

ピックアップ記事

  1.  仏ミシュラン社は4月26日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  2.  「ハリー・ポッター:ザ・エキシビション(Harry Potter: The Exhibition…
  3.  マカオの統合型リゾート(IR)「ザ・ヴェネチアン・マカオ」運営会社は5月15日、東京発の国際的な…
  4.  マカオで年に一度開催されるモータースポーツの祭典「マカオグランプリ」。1954年にスタートした歴…
  5.  マカオ・コタイ地区にあるIR(統合型リゾート)グランドリスボアパレスの運営会社SJMリゾーツは5…

イベントカレンダー

6月 2023
    1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30   
« 5月   7月 »

月刊マカオ新聞

2023年6月号
(vol.120)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る