マカオ、20年第2四半期企業統計公表…新規設立企業の登録資本金が9割超の減少

 マカオ政府統計調査局は8月5日、今年第2四半期(2020年4〜6月期)の企業統計を公表。

 今年第2四半期の新規設立企業数は前年同期から273社減(16.4%減)の1392社、登録資本金は94.9%減となる1.1億マカオパタカ(日本円換算:約14.6億円)とどまった。

 新規設立企業を業種別にみると、ホールセール・リテール業が543社、ビジネスサービス業が310社で過半数を占めた。解散企業数は182社で、取り消し資本金は9036万マカオパタカ(約12.0億円)。

 資本金の出所については、地元マカオからが全体の57.6%を占める6389万マカオパタカ(約8.5億円)で、以下は中国本土からの1096万マカオパタカ(約1.5億円)、香港からの987万マカオパタカ(約1.3億円)の順。株主構成では、すべての株主がマカオ籍という企業が1181社、マカオとその他の国家または地域の組み合わせが55社。

 新規設立企業の登録資本金の規模では、5万マカオパタカ(約66万円)以下が全体の80.0%を占める1114社で、これらの合計資本金は2861万マカオパタカ(約3.8億円)。一方、100万マカオパタカ(約1328万円)以上は14社、合計資本金は全体の44.0%にあたる4883万マカオパタカ(約6.5億円)。

 今年上半期(2020年1〜6月)累計の新規設立企業数は前年同時期から25.6%減の2438社、登録資本金は89.4%減となる3.6億マカオパタカ(約47.8億円)。解散企業数は338社、取り消し資本金は1.1億マカオパタカ(約14.6億円)。

 今年第2四半期におけるマカオの登録企業数は7万3540社となり、前年の同じ時期から4498社増。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に伴い、マカオでは今年1月下旬から入境制限を含む厳格な防疫対策が講じられ、インバウンド旅客が激減。インバウンド依存度の高い国際観光都市マカオの経済は大きなダメージを受けている。

新型コロナの影響でインバウンド旅客が激減したマカオ。写真は観光名所の世界遺産・セナド広場=2020年7月19日本紙撮影

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