マカオと深セン蛇口港を結ぶ高速船が1日8便に増便へ…マカオと中国本土の往来制限緩和進む中

 マカオと中国本土における新型コロナ流行状況が落ち着いたことを受け、両地の往来に係る水際措置が段階的に緩和されている。

 9月10日からマカオの外港フェリーターミナル及びタイパフェリーターミナルと広東省深セン市の蛇口港を結ぶ高速船の運航が約半年ぶりに再開された。運航本数は再開後4日間が外港、タイパ発がそれぞれ1日1便ずつの計2便だったが、特に異常はなかったことから、再開5日目にあたる14日からは2便ずつの計4便に増便されている。

 マカオ政府海事・水務局(DSAMA)は9月20日、同月21日から同高速船の運航本数を1日あたり4便ずつの計8便に増便すると発表。高速船の運転再開後、状況は順調に推移しており、利用者数は18日までに延べ2000人を突破したとのこと。14日から1日4便に増便して以降の1日平均利用者数は延べ300人に上り、入境旅客が出境旅客を上回っているという。10月初頭に大型連休(国慶節ゴールデンウィーク)を迎えるにあたり、今回の増便によって両地の往来する市民と観光客の利便性向上につながるとした。

深センから高速船でマカオへ到着した旅客ら(写真:DSAMA)

 高速船の利用にあたっては、直近7日以内の新型コロナ核酸検査(PCR検査)陰性証明書及び「健康コード」(広東省衛生当局の指定ウェブサイトで直近の滞在歴、新型コロナ患者との接触歴の有無、発熱や咳といった症状の有無、連絡先を入力して生成されるもの)の提示など水際措置で定められた諸条件をクリアする必要がある。また、乗客は乗船中のマスクの着用が必須とされ、運航会社はマスク未着用者の乗船を拒否する権利を有する。

 マカオと広東省を結ぶ航路については、マカオ・内港と広東省の珠海・湾仔を結ぶ渡し船の運航も8月20日から再開され、段階的に増便されている。また、マカオ国際空港を拠点とするマカオ航空が9月下旬以降に中国本土路線を相次ぎ再開、増便する計画を明らかにしている。

マカオと深センを結ぶ高速船(写真:DSAMA)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は12月4日、マカオ半島北西部の沙梨頭エリアにある路上で女子学生(成年)に対する…
  2.  数学(算数)及び科学(理科)の到達度に関する国際的な調査のひとつに国際教育到達度評価学会(IEA…
  3.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)「グランドリスボアパレス(上葡京)」で12月4日、…
  4.  マカオ政府衛生局(SSM)は12月4日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認した…
  5.  マカオ政府交通事務局(DSAT)は12月4日、マカオ市民の業務や旅行での中国本土訪問、また中国本…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun