マカオ、バス乗車時のマスク着用めぐり乗客とトラブル…乗車拒否した運転士が襲われ負傷

 マカオでは、今年(2020年)2月3日から新型コロナウイルス感染症防疫対策の一環として、公共路線バス利用時の乗客のマスク着用が必須化された。乗客がマスク未着用あるいは正確に着用していない場合、運転士は乗車拒否できると規定されている。

 マカオ政府交通事務局は9月20日、同月19日午後11時頃、マカオ半島西部にある沙梨頭街市バス停で乗客1人と運転士の間でマスク着用をめぐるトラブルが発生し、運転士が当該乗客から襲われ、負傷したと発表。乗客の男は現場から姿を消したという。

 バス会社から通報を受けた治安警察局が捜査に着手。同局は21日午前、マカオ人の60代の男を傷害容疑で逮捕したことを明らかにした。

 警察によれば、被疑者はバス乗車時にマスクを着用しておらず、運転士からマスクを着用しなければ乗車拒否する旨を通告された際、運転手を汚い言葉で罵ったという。これをきっかけに双方がバスを降りての口論となった際、被疑者が運転士を押し倒して負傷させたとのこと。

 バス会社では、運転士はすべての乗客の生命と安全を背負って業務にあたっており、当該乗客による運転士への粗暴な行為は断じて許されるものではないとし、警察の調査に全面協力して責任を徹底追及する方針を示している。

マカオでは新型コロナ防疫対策の一環として公共路線バス利用時の乗客のマスク着用が必須化されている(資料)-本紙撮影

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