マカオのカジノ運営6社が施設内に新型コロナウイルスPCR検査スポット開設…インバウンド旅客対象

 目下、マカオのカジノは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)防疫措置を講じたニューノーマル下での営業を行っている。

 カジノ入場にあたっては、マスクの着用、検温、健康コード(スマホで衛生当局の特設ウェブサイトにアクセスし、直近の滞在歴、新型コロナ患者との接触歴の有無、発熱や咳といった症状の有無、連絡先を入力することで生成されるもの)及び新型コロナウイルス核酸検査(PCR検査)の陰性証明の提示といった条件が設定されている。

 ウイルス検査結果には有効期限があり、必要に応じて再度検査を受ける必要が生じる。マカオ政府は民間検査認証会社と医療機関に委託するかたちで、これまで市内に5ヶ所の検査スポットを開設してきた。

 マカオの複数の中国語メディアが報じたところによれば、10月2日までにマカオのカジノ運営6社が民間検査認証会社と組み、それぞれの施設内にインバウンド旅客向けのウイルス検査スポットを開設したとのこと。マカオ政府衛生局も事実を認め、同局の委託先と同じ検査認証会社によるもので、開設申請を受け、衛生局の定める場所、技術、安全面の基準をクリアしたことから認可するに至ったという。本紙記者が2日に著名なカジノIR(統合型リゾート)のひとつを訪れ確認したところ、ショッピングアーケードの一角に設置されているのを確認することができた。政府運営の検査スポットは事前予約制が基本だが、こちらはウォークインで利用できるとされていた。

 マカオでも新型コロナ防疫対策の一環で厳格な水際対策が講じられているが、マカオと中国本土における流行状況が落ち着いたことを受け、両地間では10月初旬の国慶節大型連休までに水際措置の緩和が一気に進んだ。現時点では、マカオと中国本土を往来する旅客に対する隔離検疫は双方で免除となり、ウイルス検査の陰性証明の提示を求める対応となっている。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2020年7月本紙撮影

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