マカオ特別行政区金融管理局は1月15日、昨年（2020年）12月末のマカオ特別行政区の外貨準備高（外匯儲備資産総額）の初歩統計が前月の修正後数値から3.9%増の2008億マカオパタカ（251.5億米ドル、日本円換算：約2兆6106億円）だったと発表。

　昨年12月末の外貨準備高は前月末のマカオ流通貨幣の約11倍、広義マネーサプライ（M2）におけるマカオの法定通貨、マカオパタカ分の85.3%だった。

　また、同月のマカオパタカの貿易加重指数は102.4で、前月から1.28ポイント、前年同月から5.35ポイントのそれぞれ下落。主要貿易相手国・地域の通貨に対して前月比及び前年同月比でマカオパタカ安の状況にあることを示している。

　マカオは面積約32平方キロ（山手線の内側のおよそ半分）、人口約69万人という小さな地域だが、マカオの年間カジノ売上は世界最大を誇り、年間およそ3940万人（2019年）の旅客が訪れるアジア有数の観光都市として知られる。

　なお、マカオの外貨準備高が2000億マカオパタカを突破するのは2012年2月に財政準備と外貨準備が別枠管理となって以来初めてのこと。

マカオ金融管理局ビル（資料）＝2020年7月本紙撮影