円安効果、訪日ツアー申込者数6割増

直近4年半で最も円安となった今、この夏シーズンにマカオから日本への旅行需要が急激に高まっているといいう。大手旅行会社関係者によると、円安が続いていることから今年6月のツアーパッケージ価格は前年同時期から10%程度安くなる見込みで、すでに6月の訪日パッケージツアーの申し込みが定員の9割にも達して、申込者数では6-7割増だという。

14日付地元有力紙「澳門日報」が伝えた。円安により日本でのショッピングは2割引という感覚になっているため、多くのマカオ市民が日本へのショッピング目的での渡航を検討しているという。大手旅行社東瀛遊によると、6月の訪日パッケージツアーの申し込みは定員の9割に達し、申込者数では前年同月の6-7割増、ツアー価格も同1割安くなっている。例えば昨年6月の大阪行き4泊5日パックは約8,000パタカだったが、今年は6,000パタカ前後という。7月、8月についても訪日ツアーパッケージは好調に推移するとみる。

別の大手旅行社康泰旅行社でも、昨年6月の大阪行き4泊5日パックは6,000パタカ程度だったというが、今年は数百パタカの値下げになるという。夏季期間は航空券価格が上昇するが、訪日パックの価格は6,000パタカ前後を維持できるとみる。

日本方面以外では、タイ、台湾、シンガポール、マレーシア方面へのツアーパックが人気という。一方、H7N9鳥インフルエンザの影響でここ1ヶ月間華東方面へのツアーはゼロとなり、大幅下落している。地元旅行社新新麗華関係者によると、訪日フリープランへの問い合わせも近日急増しており、東京及び大阪への航空券+ホテル2泊セットで約3,000パタカ程度になっているという。

なお、マカオの通貨、マカオパタカは香港ドルと連動、香港ドルは米ドルと連動している。そのため、マカオでは日本円の対米ドル相場には敏感に反応する傾向にある。

円安傾向でマカオから日本への旅行人気高まる―本紙撮影

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