マカオ、清明節&イースター5連休のインバウンド旅客数は約10万人…9割超が中国本土から、平均ホテル客室稼働率は53%

 マカオ政府旅遊局(MGTO)が4月7日に公表した資料によれば、先の清明節(4月3〜5日、中国本土のパブリックホリデー)とイースター(4月2〜6日)のダブル連休5日間のインバウンド旅客数は9万9588人、1日平均1万9914人、平均ホテル客室稼働率53%だったとのこと。

 5日間のインバウンド旅客総数に占める中国本土旅客の割合は9割超にあたる9万0491人。例年、イースター連休は大勢の香港旅客で賑わうが、厳格な水際措置が維持されている中、7678人にとどまった。中国本土、香港、台湾以外からの国際旅客はゼロ。

 なお、1日平均インバウンド旅客数は今年2月の春節ゴールデンウィークと比較して53.8%増だった。

 平均ホテル客室稼働率春節ゴールデンウィークから4.5ポイント上昇。一方、平均ホテル客室単価は23.3%下落の953.2マカオパタカ(日本円換算:約1万3000円)にとどまった。

清明節&イースター連休中の中国本土とマカオの主要な陸路の玄関口にあたる關閘イミグレーション施設のマカオ入境口付近の様子(写真:MGTO)

 マカオと中国本土における流行状況が比較的早期に落ち着いたことを受け、昨年7月15日から両地の間で水際対策が一部緩和(新型コロナウイルス核酸検査の陰性証明書の提示などの条件付きで14日間の隔離検疫を免除)された上、中国広東省珠海市居民及び広東省居民を対象にしたビザに相当するマカオ渡航許可(個人・団体観光旅行)の申請受付がそれぞれ8月12日、26日から再開、9月23日から中国本土全域に拡大した。これに伴い、中国本土旅客がけん引するかたちで旅客が戻りつつある状況が続いた。1月、2月については対前月で下落が続いたが、中国本土の一部エリアで市中感染が出現したことで、移動を控えるよう呼びかけがなされたことなどが要因と考えられる。この影響は2月中旬の春節(旧正月)ホリデーまで続いたが、2月下旬以降は再び落ち着きを取り戻している。中国本土との往来制限緩和以降、MGTOが中国本土に向けたインバウンド旅客誘致目的のプロモーションを積極的に展開している。

 ここまでのマカオにおける新型コロナの感染確認数は累計49人。内訳は域外からの輸入性が47人、輸入関連性事案が2人。中国本土との往来制限が緩和されて久しいが、市中感染例は4月7日まで374日連続ゼロを維持しており、封じ込めに成功している状況。院内感染、死亡例についてもゼロ。

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ・コタイ地区の統合型リゾート(IR)シティ・オブ・ドリームズ・マカオを運営するメルコ・リゾ…
  2.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  3.  マカオ金融管理局は5月7日、今年第1四半期(2025年1〜3月)のモバイル決済及びクレジットカー…
  4.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)ヴェネチアンマカオで大規模なゲーミング(カジノ)、…
  5.  マカオ政府とカジノ運営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で香港上場のギャラクシーエンターテイメント…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  4月30日、マカオ立法会と政府との間で2025年施政方針の運輸・工務領域における政策討論が行われ…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  5.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…

イベントカレンダー

5月 2025
    1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
« 4月   6月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun