香港、2日ぶりに新型コロナ市中感染新規確認例…患者は感染経路不明の幼稚園児1人=5/15

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いている。

 香港政府の発表によれば、5月15日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は前日から2人増の3人とのこと。内訳は輸入性(海外からの入境者)が2人、市中感染が1人。市中感染例の出現は2日ぶり。

 市中感染の1人は九龍・何文田地区にある幼稚園に通う男児(4)で、感染経路不明の事案。5月12日に発熱と咽頭痛の症状が出たため、私立のクリニックを受診したのがきっかけで感染が発覚した。患者は家族6人と一緒に暮らしており、外国人ホームヘルパーは雇用しておらず、9日に家族と外食へ出かけたが、その他は幼稚園へ通園するための外出機会が主だったという。また、家族は飲食店勤務で、定期的にウイルス検査を受けていた。患者の通う幼稚園のクラスメイト17人と教職員ら約20人が政府指定ホテルで14日間の隔離検疫を受けるとのこと。

 輸入性の2人はいずれもインドネシアからの入境者で、変異株ウイルスではないという。

 このほか、翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)については5人以下とのこと。

 香港における過去14日間累計の新規感染確認は44人で、その約16%を占める市中感染7人のうち感染経路不明は1人。ここまでの累計感染確認数は1万1822人。

香港の町並み(資料)—本紙撮影

香港の町並み(資料)—本紙撮影

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