マカオ・コロアン島のハクサビーチの岩場でイルカの死骸発見

 マカオ政府海事・水務局(DSAMA)は5月24日、同日午前にコロアン島南部にあるハクサビーチ南側の岩場付近でで1頭のイルカの死骸を発見したとの通報を受け、職員を現場へ派遣するとともに、市政署及び環境保護局と連携して対処にあたったと発表。

 DSAMAによれば、ほかにも近日ハクサビーチ及び同じくコロアン島にあるチョクワンビーチで少量の魚の死骸が浮いているのが見つかったという。

 今回見つかったイルカの種類は未発表だが、マカオ周辺海域に生息するイルカとしては中国の第一級保護動物に指定されているピンクイルカ(中華白海豚、日本語名:シナウスシロイルカ)がよく知られる。昨年(2020年)はマカオ沿岸で6頭、今年も1月に1頭のピンクイルカの死骸が発見されており、いずれも死亡してから海流に乗って漂着したものだった。また、2月にはマカオで「江豚」と呼ばれており、中国の第二級保護動物に指定されているスナメリの死骸も発見された。

 昨今、都市化が進んだマカオ半島沿岸でもイルカの泳ぐ様子が確認されている。コロナ禍でマカオ周辺海域を航行する船舶が少なくなっていることとの関連も指摘されている。

 DSAMAでは、海面にゴミなどの浮遊物を発見した場合、速やかに同局へ通報するよう呼びかけている。

【追記】
マカオ市政署は24日午後、鑑定の結果、今回発見されたイルカの種類がスナメリだったと発表。体長約1.63メートルの成体で、発見時点で腹部の膨張、体表の破裂、表皮の脱落が見受けられ、死亡後に海流に乗って現場に漂着したものとの見方を示した。今後、マカオで火葬する予定とのこと。

コロアン島ハクサビーチで発見されたイルカの死骸の陸揚作業の様子=2021年5月24日(写真:DSAMA)

関連記事

最近の記事

  1.  中国本土で5連休となる「五・一」労働節ゴールデンウィーク(GW)はインバウンド旅客のうち7割を中…
  2.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は5月2日、今年第1四半期(2025年1〜3月)のマカオの…
  3.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、マカオ半島でMGMマカオ、コタイ地区で…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は4月30日、越境自家用車を利用した違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)の…
  5.  このほど、マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオ内に現地初となる茅台酒…

ピックアップ記事

  1.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  4月30日、マカオ立法会と政府との間で2025年施政方針の運輸・工務領域における政策討論が行われ…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…

イベントカレンダー

5月 2025
    1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
« 4月   6月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun