香港、新型コロナ流行第4波終息…5/30は新規感染確認が5月3回目のゼロ

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いてきたが、このところは状況が落ち着きつつある。

 香港政府衛生当局は5月29日午後に開催した記者会見において、流行第4波がすでに終息したとの見方を示した。直近で市中感染または市中感染疑いとされた5人について、疫学調査、臨床データ、遺伝子配列分析を行った結果、香港到着前に感染していた可能性があるとし、輸入性感染例に変更されたため、直近の感染経路不明の市中感染は4月23日、感染経路の判明している市中感染確認は4月28日となったことを根拠とした。

 香港政府の発表によれば、5月30日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数はゼロだったとのこと。新規感染確認数がゼロとなるのは5月に入って以降で3回目。

 香港における過去14日間累計の新規感染確認は17人で、すべて輸入性または輸入関連性事案。ここまでの累計感染確認数は1万1838人(擬似事案1人含む)。

 なお、香港衛生当局では、流行第5波が近いうちに襲来するだろうとの見方を示し、市民に対して防疫対策の維持と速やかにワクチン接種を済ませるよう呼びかけている。

香港特別行政区のイメージ(資料)—本紙撮影

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