香港、新型コロナ流行第4波終息後の市中感染ゼロ継続…前日の感染例は誤判定を理由に取り消し=6/2

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、このところようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示したばかり。

 香港政府の発表によれば、6月2日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は1人だったとのこと。唯一の感染確認例は輸入性で、アラブ首長国連邦(UAE)からの入境者。患者は香港入境後に政府指定の隔離検疫用ホテルに滞在しており、検疫開始3日目のウイルス検査で陽性反応が確認され、N501変異株感染だったという。

 また、前日に第4波終息後で初めてとなる市中感染確認例(感染経路不明)として発表された男性警察官について、香港衛生当局は臨床データ、疫学資料、化学検査結果を再分析した結果、ワクチン株によるサンプルの汚染によって誤判定が出現したものだったと説明し、感染確認を取り消すことを明らかにした。これによって、直近の感染経路不明の市中感染確認は4月23日、感染経路の判明している市中感染確認確認は4月28日が維持されることとなった。

 この男性警察官の家族と同僚の警察官40〜50人が密接接触者として隔離検疫の対象とされたが、ウイルス検査で陰性が判明次第、隔離解除となる見通し。

 香港における過去14日間(5月19日〜6月1日)累計の新規感染確認は21人で、すべて輸入性事案。ここまでの累計感染確認数は1万1849人(擬似事案1人含む)。

 香港の6月1日時点のワクチン接種率は21.3%(1回目の接種完了)、15.8%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は243万3965回、1日あたり接種回数は3万3480回(7日移動平均値3万3410回)。

香港特別行政区のイメージ(資料)—本紙撮影

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