中国広東省、新型コロナ市中感染確認が8日連続ゼロに…6/29

 中国の南方にあり、香港やマカオと接する広東省、中でも広州市と仏山市において5月下旬から新型コロナウイルス感染症の再流行が続く中、省内各地で厳格な防疫措置が講じられてきた。

 広東省衛生健康委員会が6月30日朝に発表した内容によれば、29日全日の省内における新型コロナの市中感染確認数は無症状感染者も含めてゼロだったとのこと。同省内では8日連続で市中感染確認ゼロとなった。この日の輸入例は感染確認が広州市で1人、無症状感染が3市(広州、仏山、肇慶)で5人。

 広東省の6月29日24時時点までの累計感染確認報告例は2737人(輸入例1171人)で、依然158人が医師による治療を受けている状況という。

 広東省における再流行は近日になって終息の兆しを示しているが、各所で散発的な感染確認例が出現している状況。リバウンドに対する警戒も続く中、各地の状況に応じて各種防疫措置の引き締めと緩和の調整がなされている。

 広州市では、29日まで11日連続で市中感染確認ゼロを維持。同市では状況が好転したことを受けて、防疫措置の段階的な緩和も進んでいる。

 マカオと広東省の間は人の往来も多いことから、マカオ政府は矢継ぎ早に水際措置の強化、域内における防疫措置の調整などの対策を講じている。マカオでも広州及び仏山における状況の変化に応じ、近日はマカオ入境時に14日間の隔離検疫が必要となる中リスク地域指定の見直し(指定解除)が続いている。ただし、広州の広い範囲(ライ湾区と南沙区の全域及び番禺区の一部)や深セン、東莞、仏山の各市の一部については、依然として中リスク地域指定が維持されている。

 深セン市と陸で接する香港では、5月下旬に流行第4波が終息。6月24日と27日に輸入関連性の感染確認が2人出現(感染源の特定により市中事案から輸入関連性事案へ変更されたもの)したが、市中感染確認については29日まで22日連続ゼロとなっている。

深セン市の繁華街「東門歩行街(老街)」(資料)—本紙撮影

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