中国広東省、新型コロナ市中感染確認が9日連続ゼロに…6/30

 中国の南方にあり、香港やマカオと接する広東省、中でも広州市と仏山市において5月下旬から新型コロナウイルス感染症の再流行が続く中、省内各地で厳格な防疫措置が講じられてきた。

 広東省衛生健康委員会が7月1日朝に発表した内容によれば、6月30日全日の省内における新型コロナの市中感染確認数は無症状感染者も含めてゼロだったとのこと。同省内では9日連続で市中感染確認ゼロとなった。この日の輸入例は感染確認がゼロ、無症状感染が4市(広州、中山、江門、肇慶)で5人。

 広東省の6月30日24時時点までの累計感染確認報告例は2737人(輸入例1171人)で、目下のところ146人が医師による治療を受けている状況という。

 広東省における再流行は終息の兆しを示しており、近日は散発的な感染確認例の出現もない状況。リバウンドに対する警戒は続くものの、各地の状況に応じて各種防疫措置の調整(緩和)が進んでいる。

 再流行の発端となり、一時は多くの地域が中高リスクに指定された省都の広州市では、30日まで12日連続で市中感染確認ゼロを維持した。

 中国では、7月1日に中国共産党創建100周年の記念日を迎えることから、広東省内における本格的な防疫措置の緩和についても一連の記念行事を終えた後になるとの見方がある。

 マカオと広東省の間は人の往来も多いことから、マカオ政府は矢継ぎ早に水際措置の強化と域内における防疫措置の調整などの対策を講じている。マカオでも広州及び仏山における状況の変化に応じ、近日はマカオ入境時に14日間の隔離検疫が必要となる中リスク地域指定の見直し(指定解除)が続く。ただし、現時点でも広州の広い範囲(ライ湾区と南沙区の全域及び番禺区の一部)や深セン、東莞、仏山の各市の一部については、依然として中リスク地域指定が維持されている。

 深セン市と陸で接する香港では、5月下旬に流行第4波が終息。6月24日と27日に輸入関連性の感染確認が2人出現(感染源の特定により市中事案から輸入関連性事案へ変更されたもの)したが、市中感染確認については30日まで23日連続ゼロとなっている。

広州と広東省内外を結ぶ高速鉄道と地下鉄が乗り入れる巨大ターミナル「広州南駅」(資料)—本紙撮影

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