マカオの2020年ホテル業調査結果公表…コロナ禍インバンド旅客激減で大打撃

 マカオでは、昨年(2020年)1月下旬以降、新型コロナ防疫対策の一環として厳格な水際措置が講じられる中、インバウンド旅客の激減によりツーリズム業界は大打撃を受けている。

 マカオ政府統計調査局は9月20日、昨年(2020年)のホテル業調査結果を公表。昨年のマカオの宿泊施設数(ホテル及び簡易宿泊施設)は前年から2軒増の124軒、従業員数は9181人減の4万2672人だった。平均客室稼働率が62.2ポイント下落の28.6%にとどまったことで、収入は66.2%減の129.3億マカオパタカ(日本円換算:約1757億円)に。支出は34.2%減の222.2億マカオパタカ(約3020億円)。支出が収入を上回る状況下、93.6億マカオパタカ(約1272億円)の赤字となった。業界の経済貢献を示す付加価値総額は88.8%減の21.8億マカオパタカ(約296億円)、総固定資本形成は大規模修繕工事の減により51.0%減の33.4億マカオパタカ(約454億円)。

 宿泊施設のうち、ホテルの数は前年から1軒増の85軒、従業員数は9149人減の4万2407人。収入は66.3%減の128.8億マカオパタカ(約1750億円)。内訳はベニュー貸出料が42.7億マカオパタカ(約580億円)、客室宿泊料・サービスが40.6億マカオパタカ(約552億円)、料飲サービス収入が27.6億マカオパタカ(約375億円)で、それぞれ48.9%、77.2%、68.1%の下落。支出については、34.2%減の221.5億マカオパタカ(約3010億円)。内訳は人件費が115.2億マカオパタカ(約1565億円)、営業費用が93.0億マカオパタカ(約1264億円)、購買・コミッション支出が13.4億マカオパタカ(約182億円)で、それぞれ22.6%、38.1%、64.6%の下落。

 5つ星ホテル(36軒)に限ると、収入は66.7%減の100.3億マカオパタカ(約1363億円)、支出は34.2%減の178.2億マカオパタカ(約2421億円)で、78.5億マカオパタカ(約1067億円)の赤字。他の等級でも収入、支出とも減少で、赤字となった。

 簡易宿泊施設の数は前年から1軒増の39軒。従業員数は32人減の265人。収入は52.6%減の4198万マカオパタカ(約5.7億円)、支出は0.1%減の6824万マカオパタカ(約9.3億円)で、2645万マカオパタカ(約3.6億円)の赤字。

 新型コロナの影響は長期化の様相を呈しており、今年に入って以降もツーリズム業界は苦戦を強いられる状況が続いている。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2020年7月本紙撮影

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