マカオ、約50日ぶり新型コロナ市中感染確認例…隔離検疫用ホテルの警備員2人=市内2ヶ所で局地ロックダウン実施

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは9月24日深夜から25日未明にかけて、2人の新型コロナウイルス感染確認例(輸入関連性事案)が出現したことを発表。

 マカオで市中感染確認例が出現するのは8月上旬以来、約50日ぶり。新型コロナ感染確認例は累計66人(輸入性が59人、輸入関連性が7人)となった。

 患者2人はいずれもマカオ国際空港向かいにあり、新型コロナ隔離検疫用ホテルに指定されている金皇冠中国大酒店(ゴールデン・クラウン・チャイナ・ホテル)に警備員として勤務するネパール国籍の男性で、年齢は32歳と27歳。

 同ホテルでは、23日にトルコから到着したマカオ居民の男性が隔離検疫期間中に受検したPCR検査結果が陽性となり、感染確認されたばかり。これを受けて、即座にホテルスタッフに対するPCR検査が実施され、今回の感染者の発見に至ったという。

 マカオ政府は新型コロナの市中における伝播及び爆発的感染リスクに直面しており、市民の生命・財産の安全を守るため、25日午前0時から緊急体制に入ることを宣言した。

 すでに患者2人の居住するマンション周辺(マカオ半島の沙梨頭及び高士徳エリアの一部)が閉塞管理(局地ロックダウン)に指定済みで、2人が通勤時に利用した路線バスの情報といった行動履歴も明らかにされた。また、当面の間、すべての学校の休校、文化・スポーツ関連施設の休館、一部大型イベントの中止なども発表済み。

 同センターは9月25日朝の緊急記者会見において、同日午後3時(マカオ時間)から3日間にわたって全市民を対象としたPCR検査を実施すると発表。全市民PCR検査の実施は8月上旬以来、二度目となる。

 このところ、香港や中国本土(広東省広州市)でも隔離検疫用ホテルのスタッフが感染確認されたケースが確認されている。

マカオ半島の沙梨頭エリアに設定された局地ロックダウンエリア内の住民に対するPCR検査の様子=2021年9月25日(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局(SSM)は6月19日、デングウイルスによる感染症「デング熱」伝播の高リスクシー…
  2.  マカオ特別行政区政府旅遊局(MGTO)は6月19日夕方、イスラエルとイランの安全情勢を鑑み、マカ…
  3.  澳門海關(マカオ税関)は6月18日、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)の趨勢に関する情報収集・…
  4.  マカオ治安警察局は6月18日、マカオ半島の中区にあるスーパーマーケットで少なくとも二度にわたって…
  5.  マカオの社会福祉行政を担当するマカオ政府社会工作局(IAS)は6月18日、同日から10月17日ま…

ピックアップ記事

  1.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  5.  4月30日、マカオ立法会と政府との間で2025年施政方針の運輸・工務領域における政策討論が行われ…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年6月号
(vol.144)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun