マカオ、三度目の全市民対象新型コロナPCR検査完了…結果は過去二度に続き全員陰性

 マカオでは、10月4日午前に新型コロナ市中感染確認例が出現したことから、同日午後9時(マカオ時間)から72時間にわたって、全市民及びマカオ滞在者(旅客等)を対象としたPCR検査が実施された。

 マカオの人口は約68万人。マカオで全市民を対象としたPCR検査が実施されるのは8月初旬と9月下旬以来、約2週間ぶり三度目のこと。一度目は市中で一家4人の感染確認、二度目は隔離検疫用ホテルの警備員の感染確認が相次いだことを受け、それぞれ72時間にわたって実施され、いずれも結果は全員陰性だった。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは7日午後、三度目の実施となる今回の全市民対象PCR検査が当初設定した締切時間を前に完了したと発表。7日午前9時までに68万1579人の検体採取を終え、結果は全員陰性だったとのこと。

 今回、政府は48時間以内の完了を目標として掲げ、市民に速やかに検査を受けるよう採算呼びかけていた。48時間経過時点で検査会場を大幅縮小する措置も講じられた。仮に次回以降の実施がある場合、検査期間を当初から48時間とする計画という。

 全市民対象PCR検査の目的はスクリーニングで、陽性者が確認された際には即座に局地ロックダウン及び密接接触者の特定及び隔離による絞り込みができ、全員陰性となった場合は市中における伝播がなかったことを証明できるものとされる。

 このほか、医療資源を集中して全市民検査を実施するため一時中止となっていた新型コロナワクチン接種については、8日から再開となった。

マカオで実施された三度目の全市民対象PCR検査会場の様子(資料)=2021年10月4日(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオでは、2010年から政府が「Wi-Fi GO」のブランド名で旅客及び市民に向けた公共エリア…
  2.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進む中、歩行者による禁止場所及び赤信号での道路横断…
  3.  マカオ政府個人情報保護局は6月12日、同月11日から12日にかけてオンライン形式で開催された「第…
  4.  マカオ政府衛生局(SSM)は6月13日夜、マカオで感染症のツツガムシ(恙虫)病感染確認例が1件報…
  5.  このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2025年)1〜5月累計の歳…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…
  3.  4月30日、マカオ立法会と政府との間で2025年施政方針の運輸・工務領域における政策討論が行われ…
  4.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年6月号
(vol.144)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun