マカオ 2021年12月貨幣・金融統計公表…マカオ居民の預金残高は2ヶ月連続減

 マカオ政府金融管理局は2月4日、昨年(2021年)12月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
 流通貨幣が前月から0.6%、通知預金が2.9%のそれぞれ増加で、M1は2.3%上昇。一方、準通貨負債は0.9%下落。M1及び準貨幣負債を含む広義貨幣供給量M2は0.5%減となる6875億マカオパタカ(日本円換算:約10兆0019億円)となった。前年同月との比較では、M1が6.5%、M2が0.7%のそれぞれ下落。M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが35.4%、香港ドルが50.1%、人民元が6.0%、米ドルが6.9%。

【預金】
 マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は前月から0.5%減の6677億マカオパタカ(約9兆7138億円)で、2ヶ月連続のマイナス、非居民による預金残高についても6.9%減の3543億マカオパタカ(約5兆1544億円)、公共部門の銀行システムへの預金残高は0.5%増の2645億マカオパタカ(約3兆8480億円)で2ヶ月連続プラスとなり、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高は2.2%減の1兆2865億マカオパタカ(約18兆7163億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ19.3%、51.4%、6.2%、21.3%。

【融資】
 地元民間部門への融資は前月から0.1%増の5635億マカオパタカ(約8兆1979億円)。対外民間部門への融資は2.5%減の7399億マカオパタカ(約10兆7642億円)。民間部門へ融資額は合計で1.4%減の1兆3034億マカオパタカ(約18兆9621億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ16.1%、38.5%、14.9%、27.2%。

【預貸率/不良債権比率】
 銀行のマカオ居民に対する預貸率は昨年12月末時点で前月末から0.1ポイント上昇の60.4%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.8ポイント上昇の101.3%。1ヶ月及び3ヶ月ベース計算による流動資産対負債比率はそれぞれ70.2%、61.9%水準。不良債権比率は前月末から0.37ポイント上昇の0.73%。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

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