香港からマカオへの入境者の新型コロナ陽性率2.6%

 マカオと海を隔てて隣接し、港珠澳大橋の開通により陸路でもつながった香港において、昨年(2021年)12月末から新型コロナの流行第5波が始まった。

 2月に入って以降、状況が深刻化する中、香港からマカオへ到着した人の感染例が相次いでいる。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターが2月24日夕方の定例記者会見で、香港の流行第5波流行後、香港からマカオへ入境した人の感染例が初めて出現したのは2月11日のことで、以降、24日までの香港からの入境者数は累計497人、このうち感染者数(感染確認及び無症状感染)は13人、陽性率は2.6%で、高水準にあるとの認識を示した。

香港とマカオ、珠海を結ぶ「港珠澳大橋」のイメージ(資料)=2019年10月本紙撮影

香港とマカオ、珠海を結ぶ「港珠澳大橋」のイメージ(資料)=2019年10月本紙撮影

 マカオでは、すでに香港からの入境者を収容する隔離検疫用ホテルを最も高規格の防疫体制を敷いた「トレジャーホテル」に限定する措置が講じられているが、同センターでは、香港における流行状況の深刻化、隔離検疫期間中に陽性と判明するケースもあることを踏まえ、今後は隔離検疫期間の延長などを含む対応の強化もあり得るとした。

 マカオでは、2月24日まで137日連続で市中感染確認例ゼロを維持しているが、同センターは近隣地区における情勢の変化が出現したことで、市中感染につながるリスクが高まったとし、市民に対して新型コロナワクチンの接種を促す緊急の呼びかけを行ったほか、流入した場合の対応策の準備を進めているとしている。

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