マカオ、2021年通期GDP成長率は前年比18.0%…一人あたりGDPは17.7%増の約499万円に

 マカオ政府統計調査局は3月4日、昨年第4四半期(2021年10〜12月期)及び通期の域内総生産(GDP)を公表。

 昨年第4四半期の実質GDPは前年同期比4.4%の縮小だった。外需は安定的に推移したが、サービス輸出が0.3%の微減となり、このうちゲーミング(カジノ)サービス輸出が14.4%下落、その他ツーリズムサービス輸出が8.9%上昇。貨物輸出は7.7%上昇。内需については、固定資本形成総額が8.7%下落、個人消費は0.4%上昇、政府最終支出は1.3%増。

 統計調査局では、2021年のレビューとして、新型コロナウイルス感染症の再流行が続いたが、2020年との比較では改善が見受けられ、総体的に需要が持ち直したことで、通期で実質18.0%の経済成長につながったとした。プラス成長は3年ぶり。内需は前年比3.0%上昇、マカオ居民のマカオにおける経済活動がほぼ回復し、個人消費は7.0%上昇。政府最終支出は0.1%の上昇で、このうち職員報酬が1.2%増、物品・サービス購入の純購入が1.8%下落。一方、民間建設投資の減少により、固定資本形成総額は1.8%減。外需についてはインバウンド旅客数の回復により、ゲーミングサービス輸出とその他ツーリズムサービス輸出がそれぞれ45.0%、127.2%増となり、サービス輸出全体は62.1%上昇。貨物輸出も91.0%の上昇だった。

 2021年のマカオのGDPは2394億パタカ(日本円換算:約3兆4110万円)、一人あたりGDPは前年比17.7%増の35万0445マカオパタカ(約499万円)。このほか、通期のGDPデフレーターは前年比0.7%下落、第4四半期に限ると0.3%上昇。

 このほか、2021年第1四半期から第3四半期のGDP実施変動率について、それぞれ-1.2%、70.9%、33.8%へ上方修正された。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区(資料)=2021年5月9日本紙撮影

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