中国本土の新型コロナ新規市中感染者数が5日連続100人以下=6/3

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株及びその亜種(いわゆる「ステルスオミクロン」等)の流入を受け、上海など一部地域で比較的大規模な再流行が出現した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が6月4日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月3日の中国本土における新規市中感染確認者数は21人(前日から1人増)だったとのこと。内訳は、内モンゴル自治区11人、北京市5人、上海市5人。このうち上海市の2人と北京市の1人の計3人が無症状から感染確認に転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは231日連続で、9日連続100人以下となった。

 市中の無症状感染例は55人(前日から1人増)。内訳は、遼寧省26人、上海市9人、内モンゴル自治区5人、吉林省5人、河南省3人、四川省3人、広西チワン族自治区2人、北京市1人、雲南省1人。

 無症状を含む新規感染者数は76人で、5日連続100人以下に。

 6月3日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は1614人(うち輸入性が218人)で、重症者は73人(輸入性ゼロ)。無症状の患者7318人(輸入性482人)が医学観察下にあるとのこと。

 今年に入って以降、オミクロン変異株の流入に伴い、中国本土の多くの省市区で新規感染例の出現が続いている。

 特に深刻となったのが上海市で、3月下旬から事実上のロックダウン(都市封鎖)状態が続いたが、新規感染確認数が顕著な減少となったことを受けて、5月31日24時をもって約2ヶ月にも及んだロックダウンは解除に。これまでのところロックダウン解除後も目立ったリバウンドは出現していないが、社会面(隔離対象ではない一般市中)における感染例が出現している状況で、リバウンドリスクが存在するため警戒を維持するよう呼びかけがなされている。

 北京市でも局地的に社会面における感染例の出現が続くが、市当局は3日午後の会見で、新規感染確認数は減少傾向を維持しており、全体的な状況は落ち着いてきたとの見方を示した。豊台、昌平、朝陽区以外の区では7日以上社会面における感染例が出現しておらず、市内の一部で厳格な防疫措置が講じられる一方、多くのエリアで正常化が進む状況。

中国・上海(資料)—本紙撮影

中国・上海(資料)—本紙撮影

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