中国本土の新型コロナ新規市中感染者数が6日ぶり100人以下に=6/15

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株及びその亜種(いわゆる「ステルスオミクロン」等)の流入を受け、上海や北京など一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が6月16日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月15日の中国本土における新規市中感染確認者数は42人(前日から12人減)だったとのこと。内訳は、北京市14人、内モンゴル自治区13人、上海市9人、遼寧省3人、河北省2人、重慶市1人。このうち内モンゴル自治区の3人と重慶市の1人の計4人が無症状から感染確認に転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは243日連続で、4日連続100人以下となった。

 市中の無症状感染例は38人(前日から27人減)。内訳は、内モンゴル自治区21人、上海市7人、北京市4人、遼寧省3人、吉林省2人、広西チワン族自治区1人。

 無症状を含む新規感染者数は80人で、6日ぶりに100人以下となった。

 5月末にロックダウンが解除となった上海市では目立ったリバウンドは出現していないものの、依然として社会面(隔離対象ではない一般市中)における感染者が散発的に出現している。このところ同市ではPCR検査によるスクリーニングが強化されている。

 4月下旬から再流行が続く北京市については、一旦は多くのエリアで社会面におけるゼロコロナを達成し、一部を除いて正常化が進んでいたが、近日、朝陽区にあるバー(クラブ規模の大型施設)でクラスターが発生。市当局は15日夕方の会見で、9日以降に報告された感染者、327人はすべて本クラスターに関連するものだったことを明らかにした。

 6月15日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は948人(うち輸入性が221人)で、重症者は15人(輸入性ゼロ)。無症状の患者1804人(輸入性472人)が医学観察下にあるとのこと。

 このところ中国本土の状況は安定してきたが、香港ではソーシャルディスタンス措置の第二次緩和後に感染確認数の増加が続き、6月15日には約2ヶ月ぶりに1千人超となった。マカオについては約8ヶ月にわたって市中感染確認数ゼロを維持している。

中国・上海(資料)—本紙撮影

中国・上海(資料)—本紙撮影

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