マカオ、新規住宅ローン承認額が2ヶ月ぶり増…2022年5月

 マカオ金融管理局が7月11日に公表した今年(2022年)5月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが2ヶ月ぶり増、商業不動産向けが3ヶ月ぶり増となった。

 今年5月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から5.6%増の17.4億パタカ(日本円換算:約295億円)。対前月では2ヶ月ぶり増。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から5.0%増の17.1億パタカ(約290億円)で、全体の98.1%を占めた。非居民向けについても55.3%増の3300万パタカ(約5.6億円)。直近3ヶ月でみると、今年3〜5月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は20.2億パタカ(約343億円)で、今年2〜4月との比較で4.8%減。

 なお、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から19.4%減の1.2億パタカ(約20億円)。前年同月比では26.7%減。

 新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から60.4%増となる26.5億パタカ(約450億円)。こちらは対前月で3ヶ月ぶり増。このうち、マカオ居民向けが前月から46.8%増の24.2億パタカ(約411億円)で、全体の91.4%を占めた。非居民向けも増加に転じ、2,3億パタカ(約39億円)に。直近3ヶ月でみると、今年3〜5月の月次平均値は22.2億パタカ(約377億円)で、今年2〜4月との比較で52.5%減。

 今年5月末時点の住宅ローン融資残高は期内に多くの大口融資が完済されたことを受けて前月から0.1%減、前年同月から1.1%増となる2377.6億パタカ(約4兆0377億円)。マカオ居民が占める割合は94.9%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.1%減、非居民向けについても0.2%減。

 商業物件向けローン融資残高は前月から0.1%増、前年同月から0.8%増となる1603.4億パタカ(約2兆7229億円)。マカオ居民が占める割合が93.5%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から横ばい、非居民向けが1.9%増。

 今年5月末締めの住宅ローン延滞率は0.37%で、前月から0.02ポイント、前年同月から0.12ポイントのそれぞれ上昇。商業物件向けローン延滞率は0.72%で、前月から0.02ポイント下落、前年同月から0.16ポイント上昇。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

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