マカオ、2022年2Qの小売業販売額は対前年36.6%減

 マカオ政府統計調査局は8月29日、今年第2四半期(2022年4〜6月)の小売業販売額調査結果を公表。

 今年第2四半期の小売業販売総額は前年同期から36.6%減の131.4億パタカ(日本円換算:約2258億円)、価格要素を除いた販売量指数についても36.2%下落。大幅減となった要因については、ゼロコロナ政策を堅持する中、6月に市中で新型コロナの感染者が相次ぎ出現したことによる。

 前年同時期の小売業販売額の比較では、主要小売業中の百貨(-55.5%)とウォッチ・ジュエリー(-49.5%)が顕著な減だった一方、スーパーマーケット(+15.9%)は増に。販売量指数については、百貨(-55.3%)、成人ファッション(-52.7%)、ウォッチ・ジュエリー(-48.8%)の下落幅が大きく、スーパーマーケット(+13.3%)は上昇。上半期の小売販売額は前年同時期から19.7%減の317.0億パタカ(約5447億円)、販売量指数は18.2%下落。

 第2四半期の小売販売額は同年第1四半期(修正後数値)から29.2%減。このうち、通信設備(-48.6%)、成人ファッション(-44.4%)、百貨(-41.9%)が顕著な減となったが、自動車用燃料(+8.2%)は増。販売量指数は30.8%下落で、通信設備、成人ファッション、百貨がそれぞれ48.5%、45.9%、41.5%下落。

 第3四半期の販売量見通しについては、調査対象となった小売店の69.4%が前年同期から減少、29.0%が横ばい、1.6%が増加見込みと回答。また、商品の販売価格については71.8%が維持、19.3%が下落、8.9%が上昇見込みとした。このほか、第2四半期と比較した第3四半期の経営状況については、74.5%が悪化、20.6%が安定継続、4.9%が理想的との見通しを示した。

マカオ歴史市街地区にあるモンテの砦から望む町並み(資料)=2020年4月本紙撮影

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