マカオ、新規住宅ローン承認額が2ヶ月連続プラスに…前月から倍増=2022年12月

 マカオ金融管理局が2月9日に公表した昨年(2022年)12月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが2ヶ月連続増、商業不動産向けが2ヶ月ぶり増となった。

 昨年12月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から118.4%増の30.3億パタカ(日本円換算:約492億円)。2ヶ月連続増に。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から89.6%増の26.2億パタカ(約425億円)で、全体の86.4%を占めた。非居民向けについても4.1億パタカ(約67億円)まで増。直近3ヶ月でみると、昨年10〜12月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は18.0億パタカ(約292億円)で、同年9〜11月との比較で25.8%増。

 新規商業物件向けローン貸付承認額は12.0%増の15.7億パタカ(約255億円)。こちらは2ヶ月ぶり増。このうち、95.7%を占めるマカオ居民向けが15.2%増の15.0億パタカ(約243億円)。非居民向けは減少に転じ、29.8%減の6800万パタカ(約11.0億円)に。直近3ヶ月でみると、昨年10〜12月の月次平均値は34.1億パタカ(約553億円)で、同年9〜11月との比較で2.9%減。

 昨年12月末時点の住宅ローン融資残高は前月から0.4%増、前年同月から2.0%減となる2384.9億パタカ(約3兆8705億円)。マカオ居民が占める割合は95.0%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.4%増、非居民向けについては0.5%減。

 商業物件向けローン融資残高は前月から0.1%減、前年同月から1.6%増となる1650.1億パタカ(約2兆6780億円)。マカオ居民が占める割合が93.5%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から0.1%減、非居民向けが0.6%増。

 昨年12月末締めの住宅ローン延滞率は0.5%で、前月から横ばい、前年同月から0.2ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は0.9%で、前月から0.1ポイント、前年同月から0.3ポイントのそれぞれ上昇。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は4月20日、シンガポールからマカオへ向かう航空機内で別の客の荷物から現金を盗ん…
  2.  マカオ司法警察局は4月18日、架空の詐欺被害をでっち上げたとしてマカオを訪れていた中国人(中国本…
  3.  マカオ政府衛生局は4月19日夜、「人食いバクテリア」と呼ばれる細菌のひとつ、ビブリオ・バルニフィ…
  4.  マカオ政府統計調査局は4月19日、今年(2024年)2月の飲食業と小売業に関する景気調査結果を公…
  5.  4月19日付のマカオ特別政府区公報に「不動産需要管理に関する税制措置の撤廃」法が掲載され、翌日(…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun