マカオ、2023年3月のインバウンド旅客数は約196万人…前年同月比271.4%増、急回復の勢い持続

マカオ政府統計調査局は4月24日、今年(2023年)3月の訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)統計を公表。

今年3月の単月インバウンド旅客数は前年同月比271.4%増、対前月22.8%増の195万6867人(延べ、以下同)で、3ヶ月連続で100万人の大台を維持した。

対前年で大幅増となった要因については、昨年12月から事実上のゼロコロナ政策への転換が進み、今年1月8日に水際措置が大幅緩和されたことが大きい。年間最大の書き入れ時となる春節(旧正月)ホリデーがあった1月以降もインバウンド旅客数の急回復ペースの勢いが持続している状況がうかがえる。

今年3月のインバウンド旅客の内訳は、宿泊を伴う旅客が前年同月比522.7%増の97万9152人、日帰り旅客が164.5%増の97万7715人。平均滞在時間は横ばいの1.2日で、内訳は宿泊を伴う旅客が1.4日短い2.2日、日帰り旅客が0.2日長い0.3日。

国・地域別で最多だったのは中国本土からの旅客で、前年同月比164.9%増の124万2358人、全体に占める割合は63.5%。このうち個人観光客が690.4%増の72万0052人。また、水際措置の大幅緩和を受けて陸路と海路の交通機関が相次いで再開した香港からの旅客数の急回復も持続しており、1077.2%増の62万2304人に。これらに次ぐのが台湾の2万6645人、フィリピンの1万5423人、インドネシアの8126人、韓国の4851人。日本は3266人で11位。

入境ルート別では陸路が最多で、前年比208.1%増の155万7561人。このうち關閘イミグレーション経由が44.7%、港珠澳大橋経由が40.2%、横琴イミグレーション経由が10.7%を占めた。また、海路は4886.4%増の26万8034人、空路は723.6%増の13万1272人。

マカオの世界遺産・聖ポール天主堂跡前で写真撮影を楽しむ旅客(写真:MGTO)

今年1〜3月累計のインバウンド旅客数は前年同期比163.7%増の494万8358人。内訳は、宿泊を伴う旅客が287.6%増の263万8753人、日帰り旅客が93.1%増の230万9605人。平均滞在時間は横ばいの1.3日で、内訳は宿泊を伴う旅客が1.1日短い2.3日、日帰り旅客が0.2日長い0.3日。

なお、昨年通期のインバウンド旅客数は対前年26.0%減の570万0339人で、新型コロナの影響が生じて以降の最少だった。今年は4月終了時点でこれを上回る可能性も十分ありそうだ。

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