マカオ、住宅・商業テナント等賃料の統計を初公表…不動産市場の状況クリアに

 マカオ政府統計調査局は5月10日、住宅・商業テナント等の賃料に関する統計の公表をスタートすると発表。統計の充実化によって不動産市場の状況をクリアにする意図があるという。

 今年第1四半期(2023年1〜3月)の住宅の実用面積1平米あたり平均賃料は前の四半期から1.5%下落の130パタカ(日本円換算:約2168円)だった。主なエリア別の平均は、マカオ半島の新口岸エリアが111パタカ(約1851円)、黒沙環及び祐漢エリアが125パタカ(約2085円)、林茂塘エリアが148パタカ(約2468円)、タイパ島の中心エリアが130パタカ(約2168円)で、それぞれ1.8%、1.6%、1.5%、1.3%。0.8%下落。

 実用面積別では、50平米以下と50〜99.9平米の住宅の1平米あたり平均賃料は158パタカ(約2635円)と129パタカ(約2151円)で、それぞれ1.3%、1.5%下落。100〜149.9平米と150平米以上は119パタカ(約1984円)と117パタカ(約1951円)で、いずれも0.8%下落。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

 商業テナントの実用面積1平米あたり賃料については3.6%上昇の488パタカ(約8138円)に。主なエリア別の平均はマカオ半島の外港及び新口岸エリアが622パタカ(約1万0373円)、中区が644パタカ(約1万0740円)で、それぞれ7.8%、5.7%の上昇。タイパ島の中心部は758パタカ(約1万2641円)、マカオ半島の下環エリアは308パタカ(約5136円)で、それぞれ1.6%、1.3%の上昇。

 オフィス物件の実用面積1平米あたり賃料は3.1%下落の310パタカ(約5170円)。工業用途物件については0.8%上昇の122パタカ(約2035円)。

 前年同時期との比較では、住宅、商業テナント、オフィス物件、工業用と物件がそれぞれ7.1%、0.4%、4.6%、0.8%の下落に。

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