マカオ警察がカジノIR集積エリアなどで大規模取り締まり実施

 マカオ警察総局による指揮の下、マカオ治安警察局が6月12日に地域社会の良好な治安環境の維持と保護を目的とした大規模取り締まり作戦「落雷2023」を展開した。

 今回の作戦には警察官83人が動員され、マッサージ店、バー、格安宿泊施設の巡回及び各所で検問を実施したほか、各種不法行為及び犯罪抑止、撲滅のためカジノIR(統合型リゾート)施設が集中するコタイ地区の中心、コタイストリップ一帯で職務質問を強化して臨んだとのこと。

 同作戦において、6月12日から13日にかけて計304人(男212人、女92人)が検査対象となり、このうち39人(男33人、女6人)が違法行為に関与していたことが判明。違法行為の内訳は「換銭党」と呼ばれる違法両替への従事が36人、オーバーステイが6人で、すでに関連部門に移送済みとした。

マカオ治安警察局による大規模取り締まり作戦「落雷2023」の様子=コタイ地区(写真:マカオ治安警察局)

 また、検問でランダムチェックの対象となった車両37台については5件で違反が確認され、内訳は運転中の携帯電話の使用が4件、助手席シートベルト未着用が1件だったという。

 同作戦とは別に、司法警察局が6月1日から11日にかけて5つのカジノ運営会社と合同でIRに併設するカジノやショッピングモールにおける違法両替商に対する防犯パトロールを実施。期間中、99人が検査対象となり、このうち44人が違法両替に従事していたとことが判明したため、関連部門に移送したとのこと。

マカオ治安警察局による大規模取り締まり作戦「落雷2023」の様子=コタイ地区(写真:マカオ治安警察局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局は10月23日夜、マカオ域内で今年初めてとなる当地デング熱感染例を確認したと発表…
  2.  マカオ政府衛生局(SSM)は10月23日夜、マカオで今年(2024年)8例目となる在郷軍人病(退…
  3.  マカオ司法警察局は10月22日、マカオに所在する複数の質店を訪れ、人工ダイヤモンドを天然と偽って…
  4.  マカオの多くのカジノ施設が航空会社のマイレージ制度と似た会員プログラムを提供しており、入会するこ…
  5.  このほどマカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)が公表した資料によれ…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun