マカオカジノIR運営大手サンズチャイナ、勤続10年以上が全従業員の6割超に…地元人材と女性の管理職登用も進む

 マカオでヴェネチアンマカオなど複数の大型カジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は、マカオ政府とカジノ経営権契約(コンセッション)を結ぶ同業6陣営の中でも最大の経営規模を誇る。

 同社が6月20日にプレス発表した内容によれば、4月から5月にかけて、多数の永年勤続表彰イベントを開催し、同社初のIR「サンズ・マカオ」のオープン(2004年5月)より前にあたる2003年以前に入社した「立ち上げチーム」の24人、勤続15年の約300人、勤続10年の約2100人など、表彰対象者の数は2500人超に上ったとのこと。

サンズチャイナ社の勤続10年表彰イベントの様子=2023年4月12日(写真:Sands China Ltd.)

 同社の勤続10年以上の従業員の数は累計1万4100人以上となり、全従業員の6割超を占めるという。このうち、約6800人が勤続15年以上で、サンズマカオのオープニングスタッフのうち約1500人が現在まで勤続中とした。

 このほか、同社では地元人材の育成に継続して取り組み、管理職に登用されたマカオ居民の数は増加の一途にあるといい、管理職に占める割合は2004年の20%から直近では92%に達したとのこと。また、管理職に占める女性の割合は45%で、同社が企業の社会的責任の履行、平等な職場環境作り、多元的な人材育成を長年に渡って進めた成果が現れているとの見方を示した。

サンズチャイナ社の勤続20年「立ち上げチーム」表彰イベントの様子=2023年5月30日(写真:Sands China Ltd.)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ消防局は1月23日に記者会見を開き、昨年通期(2024年1〜12月)の消防関連統計データを…
  2.  マカオでは春節(旧正月)を間近に控え、年賀用品の販売も盛んになっている。  マカオ治安警察…
  3.  マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)は…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は1月23日、昨年通期(2024年1〜12月)の無認可宿泊施設に対す…
  5.  マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年2月号
(vol.140)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun