マカオカジノIR運営大手サンズチャイナが2023年Q2業績発表…黒字転換

 マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は7月20日、今年第2四半期(2023年4〜6月)の業績を発表。

 米国会計基準による同社の今年第2四半期の純収入は前年同時期から3.4倍増の約16.2億米ドル(日本円換算:約2260億円)となった。純利益は同約4.22億米ドル(約589億円)の赤字から約1.87億米ドル(約261億円)の黒字に転換、また同約1.1億米ドル(約153億円)のマイナスだった調整後プロパティEBITDAについても5.41億米ドル(約755億円)のプラスに。

 旗艦IR施設のヴェネチアンマカオに限った数字をみると、純収入が同3.35倍増の約6.53億米ドル(約911億円)で、このうちカジノ部門の収入が同4.74倍増の約5.23億米ドル(約730億円)。ショッピングモール部門についても3割近い増となる約5300万米ドル(約74億円)となった。

 サンズチャイナの親会社にあたるラスベガスサンズグループのロバート・ゴールドスタイン会長兼CEOは今年第2四半期の業績発表にあたり、マカオのゲーミング(カジノ)及びノンゲーミング事業が総じて回復を持続していることを喜ばしく思っており、自社としてマカオのツーリズムの魅力向上につながる継続的な投資機会に期待しているとした。

サンズチャイナのIR、手前がザ・プラザ、奥がヴェネチアンマカオ(資料)=マカオ・コタイ地区にて本紙撮影

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