マカオ司法警察局がカジノ犯罪撲滅目的の防犯パトロール実施…違法両替商ら9人摘発

 マカオ司法警察局では、カジノ関連犯罪の抑止と撲滅、カジノ施設及び周辺エリアの治安秩序維持を目的に、マカオ警察総局による指揮の下、広東省及び香港の警察当局との協力による大規模作戦「落雷2023」の展開を維持しているという。

 同局が7月22日に発表した内容によれば、同作戦の一環として、同月21日午前11時から同日午後2時半にかけて、捜査員25人を動員してマカオ半島及びコタイ地区のカジノ施設を対象とした防犯パトロールを実施したとのこと。

マカオ司法警察局がカジノ施設を対象に実施した防犯パトロールの様子(写真:マカオ司法警察局)

 今回のパトロールでは149人(男98人、女51人)が調査対象となり、このうち「換銭党」と呼ばれる違法両替に従事していた男女8人とオーバーステイの女1人(いずれも中国本土からマカオ入りしたインバウンド旅客)の身柄を拘束。その後、警察署で9人に対する身元確認及び調査を行った結果、その他の犯罪への関与がないことが明らかとなったことから、全員を治安警察局の入管部門へ全員の身柄を引き渡し済みとした。

 同局では、今後も域内各エリアの治安情勢のレビューを継続し、また他の警務部門との協力と情報交流を強化することで各種犯罪抑止につなげ、マカオの地域コミュニティの安寧維持に努めるとしている。

マカオ司法警察局がカジノ施設を対象に実施した防犯パトロールの様子(写真:マカオ司法警察局)

 マカオでは今年に入って以降、水際措置の大幅緩和によりインバウンド旅客数が急回復しており、繁華街や観光名所周辺、カジノ施設の人流も明らかに増加している。このところ治安警察局、司法警察局、税関が連日市内各所で一斉取り締まりや水際対策の強化を実施しており、ほぼ毎日なんらかの違法・違反行為が摘発されている状況。

マカオ司法警察局によるカジノ施設を対象とした防犯パトロールの実施は7月14日以来、1週間ぶり。

マカオ司法警察局がカジノ施設を対象に実施した防犯パトロールの様子(写真:マカオ司法警察局)

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