マカオ当局のパトロールで密輸された日本の薬品が多数見つかる

 澳門海關(マカオ税関)は7月24日、薬物監督管理局と合同でマカオ半島北部の關閘エリア一帯の店舗に対するパトロールを実施したと発表。

 今回のパトロールでは店舗における薬品の販売状況及び輸入・販売に必要な許認可の有無の確認を行い、このうち1店舗から輸入申請書や仕入元が証明できない薬品600点=推定市価約4万パタカ(日本円換算:約72万円)相当=が発見されたとした。税関が公開した押収品の写真から、すべて日本製薬会社の商品とみてとれる。

マカオ税関が公開した押収品(写真:澳門海關)

 この店舗の責任者の女(47)について、税関が対外貿易法違反で、薬物監督管理局がそれ薬物業活動法違反でそれぞれ起訴したとのこと。

 税関では、情報収集と分析を強化して臨んでおり、今後も他部門と合同で取り締まりを継続するとしている。

 今回のパトロールの対象となった關閘エリアは中国本土との主要な陸路の玄関口に近く、以前から運び屋相手のビジネスを行う店舗や倉庫などが存在すると指摘されており、当局が高頻度でパトロールや摘発を行っている。

マカオ税関と薬物監督管理局によるパトロールの様子(写真:澳門海關)

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