マカオ司法警察局がホテル5軒に感謝状…積極的な捜査協力で事件解決に寄与

 マカオ司法警察局は7月31日、同月28日に同局本部で地元ホテル業界との合同会議を開催したと発表。

 同局によれば、(ウィズコロナ転換を受けての水際措置大幅緩和により)今年に入ってからインバウンド旅客数が急増し、観光名所周辺及びホテルが多くの人で賑わうようになったが、ツーリズム・ゲーミング(カジノ)絡みの違法行為や犯罪も増えているとのこと。ホテル業界との交流を通じて現行の連携体制の改善点を探りたい意向があったとした。

 会議では、警察からマカオのホテル・カジノでよく見られる違法行為や犯罪の事例とその予防策、最新の犯罪情勢が紹介されたほか、ホテル側と警備の強化やフロントラインでの業務に従事するスタッフの防犯意識と対応能力の向上策などについて意見交換が行われたという。

 また、積極的な情報提供や捜査協力によりホテル内で発生した殺人、強盗、監禁、管理売春、窃盗、サイバー詐欺などの事件解決に寄与したとし、5つのホテルに対して感謝状を授与したとのこと。

 同局では、今後もホテル業界との連携体制の改善、コミュニケーションと協力関係の強化、ホテル周辺における治安状況のモニタリング、適時の適切なターゲットに対する取り締まりの実施などを通じ、ホテル業界と手を携えてマカオの社会秩序維持、観光都市としてのイメージ保護、市民と旅客の生命と財産の安全確保に努めるとした。

マカオ司法警察局から5つのホテルへの感謝状授与式の様子(写真:マカオ司法警察局)

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