マカオ、新規住宅ローン承認額が2ヶ月ぶり減少に転じる…2023年6月

 マカオ金融管理局が8月10日に公表した今年(2023年)6月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向け、商業不動産向けとも2ヶ月ぶりに減となった。

 今年6月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から36.1%減の16.8億パタカ(日本円換算:約300億円)。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から36.2%減の16.6億パタカ(約296億円)で、全体の99.0%を占めた。非居民向けについても1700万パタカ(約3.0億円)まで減少。直近3ヶ月でみると、今年4〜6月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は19.5億パタカ(約348億円)で、同年3〜5月との比較で3.8%減。

 新規商業物件向けローン貸付承認額は52.8%減の17.8億パタカ(約318億円)。このうち、マカオ居民向けが前月から49.0%減の17.4億パタカ(約311億円)で、全体の98.0%を占めた。非居民向けについても3600万パタカ(約6.4億円)まで減少。直近3ヶ月でみると、今年4〜6月の月次平均値は26.4億パタカ(約471億円)で、同年3〜5月との比較で8.6%減。

 今年6月末時点の住宅ローン融資残高は期内に多くの大口融資が完済されたことを受けて前月から0.1%減、前年同月から2.8%減となる2336.3億パタカ(約4兆1717億円)。マカオ居民が占める割合は95.2%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.1%減、非居民向けについては0.7%減。

 商業物件向けローン融資残高は前月から0.3%、前年同月から2.1%のそれぞれ増となる1620.6億パタカ(約2兆8937億円)。マカオ居民が占める割合は93.5%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から0.3%増、非居民向けが0.1%減。

 今年6月末締めの住宅ローン延滞率は0.7%で、前月から横ばい、前年同月から0.3ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は1.8%で、前月から0.3ポイント、前年同月から0.7ポイントのそれぞれ上昇。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

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