マカオ、大量の中古スマホを身体に巻き付け密輸図った中国人の運び屋2人摘発

 マカオ税関(マカオ税関)は8月17日、同月16日夜にマカオ半島北部にあり広東省との陸路の主要な玄関口となっている關閘イミグレーション出境フロアの税関検査場で違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に絡む中古スマートフォンの密輸事案を2件摘発したと発表。

 税関によれば、密輸を図った2人はいずれも中国人(中国本土居民)の男(37歳と40歳)で、人波に紛れて税関検査場を通過しようとしたが、身体の動きが不自然だったことに税関職員が気づき、呼び止めてボディスキャナーによる検査を実施したところ、衣服の下に物品を隠し持っている疑いが生じ、その後の詳細検査で身体にラップを使って大量の中古スマートフォンを巻き付けている状態だったことが判明したとのこと。

 2人が所持していた中古スマートフォンの数は計60台だったという。税関は男2人を対外貿易法違反で起訴済みとした。

身体に巻き付け中古スマートフォンの密輸を図った男に対する税関検査の様子(写真:澳門海關)

 目下、マカオ警察総局による指揮の下、各保安部門が地域社会の良好な治安環境の維持と保護を目的とした大規模取り締まり作戦「落雷2023」を展開する中、税関でも水際での警戒を強化して臨んでいるとし、市民に対して物品の出入りに関する法令の遵守、また営利を目的とした密輸に関与しないよう呼びかけた。

 年初のウィズコロナ転換による水際措置の緩和を受けて、マカオと中国本土、香港との相互往来が容易になって以降、運び屋が絡む密輸入、密輸出事案が摘発されるケースが増えており、密輸品の種別では中古スマートフォン、中古バッテリー、パソコン用のパーツなどが目立っている。

身体に巻き付け中古スマートフォンの密輸を図った男に対する税関検査の様子(写真:澳門海關)

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