香港とマカオ結ぶ高速船2社が6年ぶり運賃調整…8.5〜10%値上げ

 香港とマカオの間をおよそ1時間で結ぶ高速船「ターボジェット」及び「コタイウォータージェット」を運営する2社は9月10日、マカオ政府から運賃の調整について認可を得たとし、同月15日から新運賃を適用すると発表。

 両社の運賃値上げは2017年11月以来、およそ6年ぶり。今回の値上げ対象路線は香港(上環/香港国際空港スカイピア)とマカオ(外港/タイパ)を結ぶ全路線で、値上げ幅は8.5〜10%となる。

 新運賃の例として、香港(上環)とマカオ(外港/タイパ)を結ぶ路線の場合、エコノミークラス大人運賃の平日昼間が160香港ドル(日本円換算:約3020円)→175香港ドル(約3300円)、週末が175香港ドル(約3300円)→190香港ドル(約3580円)、夜間便が200香港ドル(約3770円)→220香港ドル(約4150円)に。

 なお、ターボジェットでは新料金適用初日の2023年9月15日から同年12月15日までの間、公式サイトでe-boading(Eチケット搭乗サービス)の往復チケットを購入した場合に10%割引するプロモーションを展開するとしている。

 香港〜マカオ間の交通アクセスは長く海路の独壇場だったが、2018年に両地を結ぶ大橋が開通し、格安で高頻度運行を行うシャトルバスなどが続々登場したことを受け陸路シフトが進んでいる状況。

香港とマカオの市街地を結ぶ高速船(資料)=香港・上環のフェリーターミナルにて本紙撮影

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