マカオ銀行界が住宅ローン及び中小企業融資の元本返済猶予期間を延長…アフターコロナの景気回復遅れ考慮

 マカオの銀行業界団体「澳門銀行公會(The Macau Association of Banks)は10月10日、マカオ政府が主導する新型コロナ金融支援対策の一環としてスタートし、当初今年(2023年)12月末に期限を迎える予定だった地元居民の住宅ローン及び地元中小企業融資の元本返済猶予措置について、最大1年間延長すると発表。

 同団体によれば、コロナ禍の3年間にわたって加盟銀行はマカオ政府の金融支援措置へ積極的に協力し、社会的責任を果たしてきたとした上、マカオにおけるアフターコロナの景気回復の遅れによる影響が一部に残り、過渡期の時間的余裕が必要である状況でを考慮して判断したとのこと。

 マカオ金融管理局(AMCM)の支援を受け、慎重なリスク管理の原則の下、依然としてコロナ禍の影響が残る顧客に対する支援として同措置の延長を行うとした。なお、銀行により状況が異なるため、具体的な申請方法等については、各銀行が独自に決定、発表するという。

 このところマカオでは不良債権比率がじわじわ上昇が続いており、最新統計の今年8月末時点では2.3%に達している。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・新口岸エリア鳥瞰(写真:AMCM)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局は10月23日夜、マカオ域内で今年初めてとなる当地デング熱感染例を確認したと発表…
  2.  マカオ政府衛生局(SSM)は10月23日夜、マカオで今年(2024年)8例目となる在郷軍人病(退…
  3.  マカオ司法警察局は10月22日、マカオに所在する複数の質店を訪れ、人工ダイヤモンドを天然と偽って…
  4.  マカオの多くのカジノ施設が航空会社のマイレージ制度と似た会員プログラムを提供しており、入会するこ…
  5.  このほどマカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)が公表した資料によれ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun